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志賀高原に泊まって楽しめる「日本一のゲンジボタル」

2023.07.07 自然を楽しむ

志賀高原も梅雨空が続いていますが、天気の良い日には夜になると当館から星空が見られます。標高約1700mの夜空に浮かび上がる満点の星空は、志賀高原ならではの絶景です。

志賀パークホテルに宿泊されるお客様は「プラネタリウムで見た星空が目の前にある!」と感動されます。
これからの季節は、「天の川」をはじめとする夏の星座も見どころです。

さて志賀高原のもう一つの夏の風物詩といえば、暗闇に舞う幻想的なホタルの光です。
夏に志賀高原で見られる「ゲンジボタル」についてご紹介します。

ゲンジボタルとは?

ゲンジボタルは日本だけに生息する大型のホタルで、本州、四国、九州で見られます。ゲンジボタルは幼虫期を水中で過ごしますが、こうした種類は2000種以上もあるというホタルの仲間の中でも珍しいそうです。

ホタルの幼虫は、カワニナという巻貝を食べて育ちます。この巻貝は水のきれいな川にしか棲んでいない、ホタルも水のきれいなところに生息しています。
近頃では全国的な水質汚染などでホタルの数も減ってきているようですが、志賀高原の生息地では自然園として管理することでホタルを守っています。
発光するのは成虫だけで、ホタルが光るのは求愛の印で雄が雌の気をひくためです。飛び回っているのはほとんどが雄で、雌も光を発して求愛に応えます。

ホタルは人工的な光を嫌うため、観賞場所ではスマートフォンやカメラのフラッシュなどが禁止されています。

志賀高原のゲンジボタルは何が日本一?

志賀高原・石の湯のゲンジボタルは生態に特徴があり、2008年に国指定天然記念物に指定されています。3つの点で日本一の全国でも珍しいゲンジボタルです。

① 日本一高い標高の生息地(標高1,650m)
② 日本一長い成虫の発生期間(5月末~9月初旬)
③ 日本一長い幼虫の上陸期間

その他にも、成虫の寿命が長い(約2週間)、明滅周期が長いなどの特徴があります。
ホタルが生息する岩倉沢川に温水が湧き出ていることなど、特殊な水環境が生態に影響しているようです。

先日様子を見に行った際には、すでに10〜20匹くらい飛び始めていましたが、ピークは7月上旬から8月上旬頃です。観察の時間帯は、辺りが暗くなった夜の8時頃からが一番よく見られます。
数えきれないほどのホタルが明滅しながら乱舞する姿は、何度見ても息を飲む光景です。

ゲンジボタルの生息地である志賀高原・石の湯までは、平床の駐車場までは当館から車で約15分。
志賀草津高原ルート(国道292号)からすこし入った平床という場所に、無料の駐車場があります。
平床駐車場からホタルの観賞場所までは、緩やかな坂道を歩いて10分ほどで着きます。

足の不自由な方は、公園から徒歩5分ほどの駐車場を利用できます。誘導灯もあるので、夜道でも歩けます。
今年は7月8日からは、現地で交通誘導もあります。

当館には、組数限定の「ホタル観賞宿泊プラン」もございます。こちらは現地までの送迎と現地での道先案内付きです。詳しくは予約ページをご覧ください。

夏にしか見られないホタルと星空が織りなす幻想的な光景。
志賀パークホテルにゆっくりと宿泊して、志賀高原の夏の風物詩に触れてみませんか?

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