朝、ホテルの外に出ると吐く息が白く、冷たい空気で目が覚めるようです。
二十四節気では11月8日が立冬で、暦の上ではもう冬が始まっています。
志賀草津高原ルート(国道292号)は、11月15日から4月下旬まで冬期閉鎖になります。
観光にお車でお越しの際はご注意ください。
さて、長野県ではちょうどこの時期になると「あるもの」を収穫します。
今回は「信州の漬物文化」についてご紹介します。
冬の寒さが厳しい長野県では、保存食として野菜や山菜、きのこなどを塩やみそで漬けて発酵させる「漬物文化」が発達してきました。
長期間保存できるだけでなく発酵によって風味が増し、漬物に含まれる乳酸菌やミネラルなどの栄養は健康に欠かせないものです。
長野県内でも地域によってさまざまな種類の漬物があり、それぞれ風味や特徴が異なります。
代表的なのは、北信地域の野沢温泉村で生まれた「野沢菜漬け」と、木曽地域で塩を加えずに発酵させて作る「すんき漬け」です。
野沢菜漬けは志賀高原でも昔からとてもなじみの深い漬物です。
野沢菜漬けの起源は、江戸時代にあるとされています。
1756年、野沢温泉村の住職が京都から「天王寺かぶ」という品種を持ち帰って植えたところ、突然変異を起こして葉と茎だけが大きくなり、これが「野沢菜」になったと言い伝えられています。
長野県では例年11月になると野沢菜を収穫します。
この時期に収穫するのは、葉が霜に当たると甘くやわらかくなるためです。
野沢菜漬けは、かつてはどの家庭でも漬ける習慣がありました。
作り方や材料はとてもシンプルで、樽に野沢菜と塩を入れて重石をして寝かせます。
家によって、これに唐辛子やこんぶ、しょう油、砂糖、酢などを加え、その分量もさまざまです。
仕込んでから約2、3週間で食べられるようになり、年末年始頃にはおいしい野沢菜漬けに仕上がります。
当館のお食事でも野沢菜漬けをはじめ、季節によって梅漬けや山ゴボウのみそ漬けなどの漬物をお楽しみいただけます。
どれも炊き立てご飯との相性は抜群でお客様にも好評です。
当館でお出ししている野沢菜漬けは、農家さんが昔ながらの方法で手づくりしたものです。
この野沢菜漬けは当館のお土産としても人気で、新鮮なものを生産者から直接お客様の元にお届けできます。
1階のショップコーナーでお申し込みを承っていますので、ご希望の方はスタッフにお声掛けください。
そのまま漬物としてはもちろん、油との相性もよいのでパスタなどに入れてもおいしいですよ。
長野県ならではの食をぜひお楽しみください。
志賀パークホテルでは冬のご予約を受け付けております。
「志賀高原エリアのリフト券付きプラン」や「小学生以下のお子様は宿泊無料(2食付き)のスキーこどもの日プラン」など、各種お得な宿泊プランをご用意しています。
スタッフ一同、温かいおもてなしでみなさまのご来館をお待ちしております。